65歳以上の人口が3000万人を突破したという。
つまり、総人口の約4分の1が高齢者というわけ。
65歳未満でも既に一線から退いている人は少なくないから、
リタイア世代の割合はもっと大きい。
一方、進学率の上昇&モラトリアムの延伸で、
若い世代の労働力率も低下している。
残る5割強の現役世代だけで、
社会全体を支えていくのは無理な話というものだ。
しかも、労働の中心的な担い手はいまだ男性。
膨大な数の高齢者や子どもたちに加え、元気な現役女性まで、
現役男性が背負っていくのは厳しいだろう。
つまり、これからの時代、望むと望まざるとにかかわらず、
専業主婦というライフスタイルはほとんど見られなくなるということだ。
経済のパイが小さくなり、がんばって働いても収入が伸びない社会。
しかも、社会保障や少子化支援の負担が増大し、
手取り額はいっそう減っていく。
お父さんだけ働けば、
家族全員が安心で楽しく暮らせる時代は、終わりを迎えつつある。
前提にしていた常識が崩れれば、
キャリアの選択も家庭内の役割分担も子どもの教育方針も変わってしまう。
超高齢化社会へのスピードは半端じゃない。
社会がどうなるのかを見据えて、個人の生き方もみつめ直そう。