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ライフプランの見直し

毎年お正月には、自分の資産ポートフォリオとキャッシュフローの見直しをしています。キャッシュフロー表は、今後のライフプランに基づいて家計収支を試算する表(和泉のHPの右端に置いてある「TOOLS~キャッシュフローシート」で作成できます。2014年版は1月半ばくらいにアップする予定)。いつまでどのくらい働くかといったワークプランに基づいて収入の見通しを立て、同時に将来にわたる支出予想を入れて、将来の貯蓄残高の推移を確認します。

私の場合、将来の収入の見通しを立てるのは難しいので、先にどんな暮らしをしていきたいかをイメージし、どれくらいのお金が必要かを考えて、それを実現するにはどれくらい働き、あるいは資産運用をしなければならないかを、あれこれ試してみるという感じでしょうか。

で、久々にCF表を見直してみて何より強く感じたのは、この先、そう長くは働けないんだということ。「あらら、人生、もうこんなところまで来てましたか~」と、しみじみしてしまいました。わざわざ表を作らなくても引き算すればわかりそうなものですが、一覧で見ることで改めて深く認識できるのです(以前、弊社のメンバーがCF表を眺めて、「子どもが独立するまで6年かあ。子どもと一緒にいられるのも意外と短い」と言っていたことがありますが、そういうことにいっぱい気づく機会でもあります)。

私は自営なので定年は自分で決められますが、逆にいえば、もっと早い時点で仕事がなくなるリスクもあるわけで、少しでも長く、社会から必要とされる存在でいるために、一日一日を大切に、丁寧な仕事を重ねていこうと思いました。

2014年、スタート!

あけまして、おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

今日初詣に出かけた増上寺の境内では猿回しのイベントが行われていたのですが、ご祝儀に1000円札を出している人が多くて驚きました。猿回しのお姉さんが「まあるいお金より四角いお金が嬉しい」とリクエストしたせいもあるのですが、 ない袖はふれません。それだけ景気が良くなったということなのでしょう。

アベノミクスが始まって1年余、資産家や大企業の方たちからは、けっこう潤っているという話を聞くようになりましたが、私のセミナーに参加してくれる一般的な主婦や高齢者、OLさんの9割は、昨年末の時点でも、「まだいいことは起きていない」という反応です。

今年は、多くの人たちに恩恵がいきわたり、笑顔が広がるといいですね。アベノミクスの正念場は、ここにあると思います。

 

大胆すぎる金融緩和策を味方に!

先週、黒田新総裁の下、初の日銀の政策決定会合が開かれ、マネタリーベース・コントロールの採用や、長期国債買入の大幅な拡大&年限長期化など、量・質の両面から、これまでにない大胆な金融緩和策が決定されました。これを受けて、5日の長期金利は一時、過去最低の0.315%まで低下。今週に入って一段の株高・円安が進んでいます。

急展開の相場に乗り遅れた人、なんとか乗っかろうとしている人など様々ですが、私のまわりの団塊Jr.世代には、消費税増税&インフレ実現前の今、史上最低水準の低金利を最大限活かして、住宅購入を決める人が増えています。

私自身は既に住宅を購入済みで、ちょっと前まで自慢だった2.0%の10年固定型ローンが、なんともはや色あせ、高金利に感じられるので、ローンの借り換えをしようと検討しました。ただ、幸か不幸か残りの返済期間が短く残債も少ないので、一定の手数料を払って借り換えをしても効果が少ない感じ。つまんないの。もし、みなさんが残債1000万円、金利差1%、期間10年以上のローンを抱えているなら、今、ぜひ見直しの検討を!

「年金なんて掛けんでええ・・」?!

先日、老後資金に関するワークショップをやっていたら、既に年金を受給していると思しきご婦人が、「ムスコには、『どうせあんたたちの頃には年金なんてもらえないから、年金なんて掛けんでええ』と言っている。タンス預金のほうが何ぼか得だわ」とおっしゃっいました。すると、「うちも!」「うちもそう言ってる」「かけ損だわね~」と複数のご婦人から賛同の声。

そうだったのか。最近、年金を払わない若い人が増えていると聞くけれど、その背景にはこうしたお母さまたちのアドバイスがあったのか・・。目からウロコの出来事でした。

公的年金制度の土台が揺らいでいるのは事実。少子高齢化の日本で、ピラミッド型の人口構造を前提とした今の制度はたしかに危ういといえるでしょう。しかし、耳に入る断片的な情報だけで判断してしまうのも危険です。

社会保障制度である年金を、損得だけで捕らえるのは邪道ですが、ここではあえて、個人の損得勘定で考えてみたいと思います。

公的年金の1階部分にあたる基礎年金には、国庫負担(税金)も1/2入っています。そのため、税金を払っている人が、保険料を払わずに無年金になるのは損と言えるでしょう。また、年金の給付は老齢年金だけでなく、障害年金や遺族年金もあります。その保障を民間の生命保険で賄おうとすれば、保険料は相当な額になり、年金に加入しているほうが有利です。

そもそも、日本の年金制度は賦課方式。子ども世代が払う保険料で、今の高齢者の年金を賄っているのです。保険料を払わない人が増えて、本当に制度が破たんしてしまったら、昔のように、子どもが親の老後をみなければならなくなる。危ないからイチ抜けたというのではなく、社会全体で高齢者を支えるこの大切な制度をどうすれば維持できるか、真剣に議論することが大切なのではないでしょうか。