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“すごい人”に学ぶ

昨日の「報道ステーションSUNDAY」は響く内容が多かった

建築家・安藤忠雄さんのインタビュー。
大阪の下町にある長屋で育ち、大学に進学せず独学で建築を学び、世界中の名建築を見てまわったという。若い頃に造ったコンクリートの長屋は生活には不便で酷評されるが、サントリーの佐治社長の目に留まり、サントリー美術館の設計を依頼された。佐治社長は彼の長屋を、「勇気がある設計」と評したらしい。
司馬遼太郎記念館は、司馬氏が好んだ雑木林をイメージして設計したそうだが、周囲の個人宅の壁まで塗り替えたとか。建物自体は素晴らしいが、周囲の風景が邪魔して、台無しになることはよくある。それでも、そこは自分のテリトリー外だからとあきらめてしまうのではなく、周辺まで一体化させることを発想し、実際に状況を変えてしまうところが凡人ではない。著名な建築家だからなせる業と断じるのはたやすいが、私たちは試しもしないうちから、「そこまでするのは難しい」と一定のフレームで括り、自らを縛ることも少なくない。新しいものを生み出す人はきっと、そのフレームがないのだ。

番組後半では、イチローの活躍が報じられた。
今年7月、「若い選手が多いチームの未来のため、自分がここにいるべきではないのではないか」とシアトル・マリナーズを去り、ニューヨーク・ヤンキースに移籍した。その際、私は「ピークアウトした後、自分の立ち位置を探すのは難しい」と思ったが、イチローは違った。
「イチローはヤンキースになかったものを持ってきた」と語るファン。ホームランという一発に頼っていたヤンキースが、盗塁を決め、どんな場所でも守り抜くイチローが加わったことで、機動力のあるチームと変わり、攻撃の幅が広がったという。

現実に慣れすぎて、小さな枠組みの中だけで考えないこと、
どんな環境でもそこに欠けているものを探して、
自分の立ち位置を明らかにし、全力を尽くすこと。
今の私に、必要なことだ。